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逆子治療の現状と鍼灸治療の展望
手元にある妊娠・出産のガイドブックには、28週(8ヶ月)の検診で逆子と言われても心配なし!?とあります。その根拠は、30週ぐらいまでは約20%が逆子で、分娩時まで逆子のままの赤ちゃんは全体の3〜5%だから、ということのようです。そこには逆子体操のことも書いてありますが、この逆子体操(胸膝位法)、最近は多くの病院で積極的には勧められていません。昨年の夏ごろまでは、総合病院の産科でも逆子体操を勧めていたところが多かったのですが、最近では個人病院を含む多くの病院が逆子体操を奨励していません。ですから逆子になってしまうと現在、病院ではなす術がありません。にもかかわらず28週の段階で逆子という言葉を妊婦さんに伝えています。これでは患者さんの動揺が拡がるばかりです。ましてや「逆子の分娩はすべて帝王切開にすべきである」との結論が英医学誌「ランセット」で2000年に発表されて以来、逆子の場合、帝王切開を選択させる傾向が顕著になっているのですから。
このような現状の中で、最近逆子のお灸が脚光を浴びています。逆子への灸は、約10年前にイタリア人医師が中国で行った臨床試験でも有効性が示されています。
逆子への施術は鍼灸が医療の表舞台に立つ絶好の機会かもしれません。今回少し症例数がたまったので、原因、鍼灸ができること、患者さんとのコミュニケーション術、治験例等をお話し、皆さんでいろいろ考えることができればと考えています。
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